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こころのねっこ 10
2009-07-18
事故で肢体不自由になった40歳代の中途障害者のエッセイの10回目の投稿です。
 
先日、「富士山静岡空港開港」と共に「障害者として3年目」に突入しました。実はここのところ「飛び立つ飛行機」のイメージ連鎖なのか、新しいアタシのこれから向かう先がボンヤリだが見えてきている。それはとてもアタシらしいものである。今はその前の助走期間のようなもので、穏やかでゆるぎない日々を送っている。〜と言うと聞こえが良いが・・・、
単にガツガツ焦らなくなったのだ。現状を把握した上で今出来ること・これからの為にやるべき事をのんびりのスパンで思い描けるようになったようだ。〜これまた偉そうだけど・・・。
 
偉そう〜と言えば、今回久しぶりに今まで綴った文面を読んでみました。 いやーっ、偉そうに・・・恥ずかしい。今までちょっとでも目を通してくださった皆様、私の弱音・愚痴にお付き合いさせてごめんなさい。 文面全体に漂う〈悲壮感〉と〈悲劇のヒロインだけど凄く頑張るアタシ〉に陶酔する表現の数々・・・。重ね重ねお恥ずかしい・・・。
 でも、でもっ、毎回その時の正直な気持ちを活字にしてきた事は本当です。
『じゃあ、このコソバユイ感や違和感はどこから?』 
〜そういえば最近、我が身を憂いてメソメソ,シクシク泣かなくなった。(子供たちの事を考えたりテレビの感動モノにはあっけなく涙するが・・) 頼み事を気兼ねなく出来るようになったし、「ありがとう」を自然に言えるようになり、人に助けて貰う日々に慣れた。 と〜ってもお馬鹿なお笑いも当たり前に笑っちゃうし、ちょっとお下品な話題にも食いつく・・・。目にした女の人の装いを見て(今度あんな服、靴、帽子を買おっ♪)って企んだり・・・。要するに、こころは以前のアタシにホボ戻っている。そして何よりも身体は不自由なんだけどアタシは幸せって思えるようになった。
 
今回で10回目になる「こころのねっこ」。 毎月これを書くたびにタイムリーに自分の身の回りで起こった事から感じた悲喜こもごもを発散させてきた。 〜と同時にその気持ちの根源(こころのねっこ)を掘り起こす作業をしてきたようだ。
 
中学卒業の文集に『自分がどんな人間だったのか納得して死ぬ。』と書いたアタシ。あれから25年、とっても幸せな平穏のなか忘れかけていたソノ宿題、15歳の未熟モノのアタシが抱えた宿題に向き合う時が今なんだと思う。 そしてある意味、今がいちばん一生懸命生きてる!と思う。
 
※「こころのねっこ」1周年を機に内容をバージョンアップ?モデルチェンジ?を計画中。
あと2回は受傷〜「こころのねっこ」が誕生する迄の空白の約1年を回顧します。
 
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