新年度を迎えて (施設長 菅原小夜子)
2015-04-01
平成24年度から始まった、給付サービスを利用されているすべての人に対するサービス等利用計画の作成が、本年度から本来のケアマネジメントの流れとして開始されます。
つまり、今までは、すでに給付サービスを利用されている人へ、後付のようにトータルマネジメントである相談支援が計画を立てるという、非常に変速な形で導入されていました。さらに、現場は3年間という期限があったために、質より量が求められ、ソーシャルワークとしての相談支援を展開することの困難さに直面する結果となりました。
しかし、この状況は変えていかなければなりません。今年度からが、相談支援の本番といってもいいでしょう。そのためには、誰か一人が取り組んだり、頑張ることではなく、皆でこの課題に取り組んでいく体制つくりが重要だと思います。 現在、一人のひとが自分らしく暮らしたいとの思いを発信すると、ひと昔前と比べると、十分とはいえないまでも、たくさんの仲間や応援してくれる人が集まってきます。
それは、フォーマルなサービスだけではなく、インフォーマルなものまでも・・・。しかし、これをチームとしてマネジメントしていくことが必要です。そのことを、かかわる一人ひとりが自覚していかなければなりません。
しかし、現状はその体制が取れているとは言い難い状況です。当法人も、いくつかの事業を展開しながら、そこに従事するスタッフ一人ひとりがもっと自覚的に取り組んでいく必要があると痛切に感じています。
本人の思いを中心に置き、そこからぶれることのないように、そのためのチーム、そして体制を創っていけたらと思います。 (施設長 菅原小夜子)