「 協働」をめざして:上期ほうじん通信より
2013-06-02
「協働」という言葉があります。一般的には「共同」の方が馴染みがあるかもしれません。しかし、私たちの実践は「共同」ではなく「協働」です。
このことを語ろうとする時、あるエピソードを思い出します。それは、昨年からメンバー自身の運営により本格的に始まったWRAP(=元気回復行動プラン)の打ち合わせの際、メンバーから「自分たちもWRAPをどう運営するかを主体的に考える。スタッフもスタッフとして(主体的に運営している)WRAPをどう活用していくかを主体的に考えてほしい。」という言葉が投げかけられました。
つまり、「協働」とは、共に主体であるそれぞれが主体としてかかわりあって歩んでいく過程を意味します。「利用者主体」「本人主体」ということばがよく聞かれます。
その時に一方だけに「主体」をみるとしたら、そこには「かかわり」が存在せず、結果的には乖離した関係の中で支援者側が考えたレールに乗せてしまうことになります。だからこそ「協働」が大切なのです。
こころの実践がより深化していくキーワードです!!
(施設長 菅原小夜子)