平成21年度より給付事業を開始し、利用者のニーズに合わせ、徐々に事業内容を拡大してきました。一方、事業の拡大は支援の質の低下を招く危険性をはらんでいます。そのことを十分に自覚し、私たちは目の前にいる一人ひとりの利用者さんの声に誠実に“耳を傾け”、自分自身がすべきことを“わきまえ”、利用者さん自身の生きる力を見つけ、引き出していくことができるような“かかわり”を実践していきたいと思います。
特に今年度は、ピア活動への取り組みとして、利用者さん自身が自らの力を発信できる機会を作り、それに向けた活動を事業ごとに利用者さんとともに実践していくこと、また昨年度から開始された利用者さん主体で実施しているWRAP(=元気回復行動プラン)への支援を積極的に取り組んでいきたいと思います。
常に支援者主導とならないよう、一人ひとりが主役であることを大切にし、今年一年取り組んでいきます。 施設長 菅原小夜子
WRAPとは:Wellness Recovery Action Planの頭文字をとったもので、「自分が元気でいるために、自分自身が作るプラン」です。日本語では「元気回復行動プラン」といいます。