新年あけまして おめでとうございます。
今年も新しい1年が始まりました。皆さん、どんなスタートを切ったでしょうか?
昨年の12月に開催したこころ恒例のもちつき大会では、来場された皆さんとともに、大きな羊の絵を完成させ、その中に一人ひとりの夢や目標を書いたカードで埋め尽くしました。この一年を通して、それが実現、あるいは少しでも近づけることが出来るようにしていきたいものですね!!
こころも開設から10年が経ち、着実に目標に一歩一歩近づいています。その目標とは、
障害があるなしにかかわらず、
だれもが地域のいち住民として、
様々な生き方や暮らし方を認め合い、
一人ひとりが価値ある人生を送ることのできる
社会の実現を目指す。
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地域を見渡すと、未だ根深く残るこころの病がある人たちに対する差別や偏見によって、その人らしく生活する基盤がまだまだ不十分な状況がずっと続いています。こころの活動の原点は、自分らしさを取り戻すことを一緒に取り組んでいくことができる拠点(過ごせる場・相談できる場・理解のための発信の場)をつくり、だれもが安心できる地域、社会を創っていくためでした。
そして、平成18年障害者自立支援法が施行され、現在の障害者総合支援法へと移っていく中で、2人のスタッフから始まった実践が、今や45人のスタッフによって運営されるまでになりました。そして、何よりも多くのメンバーがこころの活動に参加し、自分なりの人生を地道に創り上げています。
こうした活動の広がり、深まりは、メンバー、スタッフ一人ひとりにたくさんの宝物を与えてくれています。もしかしたら、それにまだ気づいていない人もいるかもしれません。こころでの出会い、そして活動はその宝物さがしに他なりません。夢や目標を目指すということは、自分の中にある「誰にも侵されることのない大切な宝物を見つける」ということではないでしょうか。そして、その過程そのものが、自分の暮らす場をも変えていく原動力になっていくのだと思います。結果、一人ひとりが互いに大切にしあえる社会へとつながっていくのだと思います。
さあ、こころという暖かな羊の背中に乗って、
みんなで宝物をさがしに行こう!!
施設長 菅原小夜子