当法人は、平成24年度より牧之原市にある「さがら作業所(旧相良町)」、「地域活動支援センターはぐるま(旧榛原町)」の2事業所とともに活動をしていくこととなります。
この2事業所は、当時榛南地域にはこころの病がある方々が利用できる資源がない中、地域家族会みどり会が中心となって共同作業所として設置され、地域に根ざした活動をされてきました。平成21年度には、障害者自立支援法の施行により「さがら作業所」は就労継続B型事業、はぐるま作業所」は「地域活動支援センターへと移行すると同時に、家族会から牧之原市社会福祉協議会(以下、社協)の傘下に入り、より安定的な運営が図られてきました。一方、こころの病がある方々への支援や障害者支援の制度の枠組みがめまぐるしく変わる中で、より専門的な対応や戦略が求められるようになりました。
そこで、家族会より社協に対し「精神障害者支援を専門的に展開しているNPO法人こころの指導も受けたい」との要望書が提出され、社協の理事会及び評議会において協議された結果、23年度をもって2事業所の廃止が決定しました。それにより、給付事業である「さがら作業所」と市が設置する「地域活動支援センターはぐるま」の運営を当法人が行うこととなりました。
島田市にある当法人牧之原市にある2事業所がともに活動することによって、それぞれの事業所が積み上げてきた実績や大切にしてきた思いをさらに強固なものとし、こころの病がある人たちひとりひとりが生き生きと暮らせるまちづくりに取り組んで行きたいと思っています。
そのためには、より質の高い支援を実践できるよう、お互いの事業所の良いところを吸収しあいながら、大きな力強い一歩を踏み出そうと思っています。
施設長 菅原 小夜子