事故で肢体不自由になった40歳代の中途障害者のエッセイの16回目の投稿です。
「腹をくくる 」
息子の卒業に入学〜と、なんとな〜く母親らしくその区切り目を喜ばしく感じるとともに、一晩で1センチ単位で伸びてんじゃないかと思う程の背丈や肩幅、野太くなる声にはなかなか馴染めない。壁に貼ってある昔の写真と同一人物とは・・「あの頃は可愛かったな〜」と遠い目になる。ベタベタとまとわりつき、ピャーピャーと泣きわめいていたあの頃が愛おしく思える。あの頃はそんな毎日にゲンナリしてたのにね・・・。
そんなこんなの日々をボチボチ過ごし季節は春から初夏へ。最近は穏やかな〜と言えば聞こえは良いが・・・どちらかと言えば、田んぼの泥水の中雨を待つカエルみたいにドンヨリとしたやる気の無さの中にいる・・・。
思えばアタシの車椅子生活も4年目に突入する。
わけも分からず生きていくだけで精一杯だった1年目・・世界中で一番不幸な人だと思い泣いてばかりいた。
「再び歩く」為のトレーニングを始めこれからの大きな目標が出来た2年目・・ほんのちょっとの<車イス生活>への寄り道じゃないか〜と思っていた。
そして3年目・・沢山の支援を受けて(暫くの間)生きていくことを認めることが出来たとともに、どうせなら心地よい生活がしたい〜と不自由なりにベストな状態を試行錯誤し始めた。
『さて、4年目をどうやって積み重ねていくんだろうアタシ・・・。』
実は、きっちりと向き合わなければいけない、自分で選んで抱えた〈大事な課題〉がある。と〜っても可愛い〈課題〉なんだが責任も大きい。詳しくはまた次回にでも書かせていただきますが・・その〈課題〉を苦戦しながらやり遂げる1年になるのだろうか・・・。
最近〈腹をくくる〉というフレーズが好きだ。覚悟を決めたらドッシリと構えて愚図愚図言わない潔さを感じる。
3年前に障害者になった。この事実は悔しいが変わらないのだ。今迄、ことあるごとにしてきた「怪我さえしなければ・・・」的な思考回路は断ち切ろうと思う。そう〈腹をくくる〉時期だ。
会うことが出来なかった昔からの友人に堂々と会おう!〜と今思った。
そして・・・新たな絆を築いていこう!! あのヤンチャで毛むくじゃらで4足歩行の可愛い〈課題〉と・・・。
(ひっぱりますが、次回詳しく書かせていただきますm(__)m)